頌栄女子学院_帰国生案内2025
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Bきょうふdうこぬうぬえよ-3--4-71215251じしょうぎょうせいせきじょじょじょうたいてんじょうばんけいけんつかしょうとうぜんじっさいししゅんきからだちけんねむかなしばさむらいやりのうはともなきんじとうのちゆうびんちょうさ※7きんじとう※8ゆうびんちょうさちがつづたいせいさまざましげきしゅうかんもどきびししゃかいあくましんぷたたかえがむりちょうさこころたいがいりだつちしきいしきぶきたたかしんごうりようころおさなやまぐちまさみちよさいぶしとうひきんちょうじょうたいこのししょうみおしっしんうわされんそうほうこくぎょうせきくるしんりがくげんしょうちゅうあやつこうる生理的な現象であることがわかったのです。金縛りは、寝入りばなにいきなり深い睡眠に入るときにおきるというのです。睡眠は、ふつうは徐々に深い睡眠へと移っていきます。ところが金縛りがおきるときは、いきなり深い睡眠に入ってしまい、身体が脳の言うことをきかない状態になってしまうのです。ストレスや夜ふかしなど、疲れていたり、ふだんとは違う時間に眠ったりと、睡眠のリズムが狂うことによって、金縛ります。身体は寝ている状態なのに頭はさめている、c※6はおきやすくなるといわれています。筆者の場合も、1時以降に寝ると金縛りがおきやすかったということは、睡眠リズムの支障に関係があったのでしょう。横向きに寝たときの方がおきにくかったので、横向きで眠る習慣がつきました。3じつは、私がはじめて体験した金縛りには続きがありました。身体が動かないと思ったとたん、身体が宙に浮いたのです。身体がすうっと天井のすぐ下まで浮かびあがり、ベッドの足元のあたりを見下ろせたのをおぼえています。気を抜くと天井や屋根を越えて空まで上がっていきそうで、「戻って!」と心の中で強くさけんだのでした。それは中学2年生の頃のできごとでした。テスト勉強も厳しくなって、夜ふかしが続いた時期のことです。しかも、その体験は2晩続いたのです。当時は恐怖以外のなにものでもなく、幼い頃に目にした海外のホラー映画の場面も思い出されました。その昔、「エクソシスト」というオカルト映画の金字塔ともいわれる作品が上映されました。1973年にアメリカで興行成績1位となりアカデミー賞も受賞し、日本の試写会では有名人が失神したと噂になったのをおぼえています。この映画は、少女にとりついた悪魔と神父との戦いを描いたものでした。悪魔にとりつかれて操られた少女の身体がベッドの上で何度も浮かびあがったり、寝たままの体勢で無理やり何度もジャンプさせられたりと、思いおこすとあまりにも大げさでギャグのようなのですが、自分の身体が浮いたとき、まずこのシーンを連想しました。しかし、当然ながら、実際に自分の身体が宙に浮かびあがったわけではありません。ほんとうの身体は寝たままで、自分では、浮かびあがったようにありありと感じていたのです。Cこうじゅつ後述しますが、こうした経験を科学的に調査しようと試みた研究者がいます。そこから、これらの現象が霊ではなくて、脳のしわざであることがわかったのです。自分の身体から抜け出す感覚は「体外離脱」とよばれ、それほどめずらしい体験ではないこともわかりました。体外離脱に関して1974年のアメリカと1984年のイギリスでの郵便調査の報告をまとめた意識研究者のトーマス・メッツィンガーによると、体外離脱の経験者は人口の8~%、学生では%にものぼるそうなのです。4人に1人は経験したことがある計算になります。体外離脱は思春期に多い事象であることが、この調査からもわかります。※1思春期……人の身体が発育してだんだん大人になっていく歳~歳のころ。※2知見……よく見たり考えたりして得られた知識や意見。※3金縛り……眠っているときに、短い時間だが意識がある中で、身体を自由に動かせなくなる現象。※4お侍さん……刀や槍などの武器をあやつり、戦うことを仕事にする「武士」の別の呼び名。※5脳波……脳の活動に伴って発生する波のような信号。頭皮の上から計ることができる。※6ストレス……外からの様々な刺激によって起こる、あまり好ましくない緊張状態。※7金字塔……後の時代まで長くたたえ続けられる、すばらしい業績や仕事などをたとえる言葉。※8郵便調査……郵便を利用して行うアンケート調査。金縛りは、脳と身体のアンバランスによって生じる現象だったのです。§§§(山口真美著『こころと身体の心理学』より)−18−

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