本学院では6ヶ年一貫教育であることをいかしたカリキュラムにより授業を展開し、大学入試にも十分対応できる学力をつけられるよう学習指導しています。また、適宜効果的な学習指導を行えるよう、高等学校3年生は年4回、高等学校2年生以下は年3回の学力テストを実施しています。高等学校2年生からは文・理コース分けがあり、教科によっては文・理別の授業となります。英語などは習熟度別の授業を行っていますが、ホームルームは習熟度や志望大学などによる特殊な編成は一切行いません。進路指導についても、長期の指導計画に基づき行っています。進学に対する意識を高め、理解を深めるために、高等学校全教室には各種の進路資料を設置しています。また各学年毎に進路説明会や卒業生の受験体験談を聞く会などを開き、進路指導室では各種問題集・資料の自由閲覧、進路に関する相談ができるよう準備しています。学問や大学についての視野・理解を広げ深めるために、大学の先生による出張講義や大学を訪問する機会を作っています。大学進学はそれぞれが思い描く将来像に近づくための手段であって目的ではありません。ですから学習指導も進路指導も大学入試を突破することだけに特化してはいません。大学での学びやその後の人生における学びに必要となる力や教養を身につけることが大事であると考え、指導しています。学習指導要領の改訂、大学入学共通テストの導入、大学入試改革など、新しい制度やシステムが次々と実施されていますが、学びの本質が変わるわけではありません。従来から取り組んできた、物事を理解し、考察し、表現する力をつけることを目指す指導をこれからも進めていきます。東京工業大学の先生による出張講義- 34 -
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