本学院では、毎年卒業生を呼んで「卒業生に受験体験談を聞く会」(高1、高2対象)や「現役大学生との座談会」(中3以上対象)等を催しています。クラブや生徒会活動を通して身近に接していた上級生から直接得るアドバイスは、受験に対する迷いや不安を払拭し、生徒たちに大きな力を与えています。6年間の学院生活を通し、信頼と尊敬に満ちた「縦の繋がり」が強固になっていくのも、中高一貫校の特徴の一つです。卒業生と在校生との家族のような温かみのある関係は本校の校風をよく表しています。2023年3月卒業花木遥香(一橋大学社会学部)大学受験において私が一番大切にしていたことは「毎日を後悔なく過ごす」ということでした。自分には「今」しか変えられないのだから、今日をやり切った!と思えるよう過ごそうと決めていました。具体的には、日々勉強の計画を立て、効率的に自分に足りないものを補えるようにしていました。一橋大学を志望校に決めた頃、私の成績は到底届くところには無く、志望校の位置とのギャップに不安になることが多々ありました。しかし、それでも日々最大限の努力を積み重ねたからこそ、受験当日は結果がどうであろうと後悔はない、と思って挑むことが出来ました。苦しい時こそ、やり切ったと思える過去は自分の支えになってくれると思います。これから受験生になる皆さんも、1日1日を大切に過ごしてほしいと思います。そして「行ける大学」よりも「行きたい大学」を目標にしてみてください。高い目標に向かって努力した日々はその先の人生の糧になると思います。一人で戦っているわけではないということを忘れずに、苦しくなった時は共に戦う頌栄生や先生方の力を借りながら、恐れずチャレンジしてみてください。皆さんのことを心から応援しています。- 39 -大学受験をする上で最も大切なことは、受験本番ギリギリまで目標を下げないことだと思っています。志望校判定が低かったり、過年度の問題が思うように解けなかったりと諦めたくなる瞬間は受験をする上で何度でも訪れます。しかし、現役は最後まで伸び続けていると言われているように、受験中でも伸び続けていたことを私自身実感していました。不安なのは周りのみんなも同じであることを忘れないで欲しいです。そして、頌栄を充分に活用してください。私は自習室に平日も休みの日も行っていたり、添削を先生方にして頂いたりと大変頌栄の先生方にはお世話になりました。最後に、頌栄生活を全力で楽しんでください。本格的な受験勉強に入る前の私は部活動に専念していた頌栄生でしたが、その経験が受験勉強にも繋がりました。受験勉強中も学校行事は全力で楽しんで全力で思い出を作っていました。このように息抜きを大事にしていたからこそ、勉強への切り替えもすぐにできました。高校生活は今しかないのだからこそ、勉強も遊びも部活も含めて今を全力で楽しんで欲しいです。心から皆さんのことを応援しています。頑張ってください!2023年3月卒業永野汐莉(東京外国語大学国際社会学部)卒業生に聞く卒業生に聞く卒業生から在校生に引き継がれるスピリッツ《「卒業生に受験体験談を聞く会」、「現役大学生の話を聞く会(東大・一橋大等)」講演・座談会記録より抜粋》
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