2007年3月卒業 宮田 羽純 現在の仕事: 慶應義塾職員二点目は、ハンドベルとの出会いです。中学、高校とハンドベル・クワイアに所属し素晴らしい仲間と出会うことが出来ました。米国駐在時は現地教会のハンドベルチームに所属しました。文化や言語は異なってもハンドベルという楽器で、皆で一つの曲に纏め上げる楽しさを経験出来た事は、私の貴重な財産になっています。頌栄では教職員の方々に大切に守られた環境で、のびのびと勉学・部活動等に打ち込むことが出来ました。毎朝の讃美歌で彩られる素敵な学び舎での6年間は私の宝物です。2010年3月卒業 岸 雪香 現在の仕事: パイロット(北海道エアシステム)ということは当時の私にとってとても大きなことでした。目指したいものを否定せず、行きたい道へと導いて下さった先生方やお互いの夢を応援しあえる、卒業後も気兼ねなく遊べる友人と出会えたことはかけがえのない財産です。本校ではしばしば卒業生が訪ねてきます。それは、6年間、一緒に過ごした同級生たちとの横の繋がりや、クラブ活動を通じて育まれた縦の関係がしっかりと築かれているためでしょう。こうした学年を超えた信頼関係が本校の長い伝統を作ってきたと確信します。頌栄の生徒は学校にいる上級生にとどまらず、目に見えない大勢の卒業生に支えられながら学院生活を送っています。これが私学の良さであり、かけがえのない財産だと言えるでしょう。頌栄を愛してやまない卒業生が、母校で過ごした日々がその後人生にどう影響を与えたかを語ってくれました。頌栄での経験で、私の人生に大きな影響を与えた事が二つあります。一点目は、米国をはじめ様々な地域で小学生時代を過ごした帰国生と出会い、生の英語が飛び交う環境に身を置くことが出来たことです。中学入学式当日、帰国生同士が英語で流暢に会話をしているのを耳にし、一般生の私は「同い年なのにすごい!」と相当な衝撃を受けました。英語を頑張りたいと思っていた私にとって、帰国生は常に超えられない高い目標でした。現在大学で、留学生対応や米国駐在等英語を使う業務に携わることが出来ているのも、彼女たちから沢山の刺激を受けた結果で、今でも英語の勉強に対するモチベーションを高く保つことが出来ています。私はものごとを決める際は自分の意見は持ちつつも、いろいろな方々の話を聞いて取捨選択をしています。そんな私にとって、どんな人と出会えるのか、関わりあえるのかということはとても大切なことです。その観点から言えば頌栄の6年間で出会えた友人や先生方は私の将来を決める上でとても重要であったと言えます。私がパイロットを目指した理由の1つに「ガンダムが好きだから」があります。こんな突拍子もない理由でも目指し続けられた理由は中学1年生の時から「ガンダムが好き」を否定されなかったからだと思います。あの時に茶化されたり、馬鹿にされたりしていたら今の自分は無いと思います。大げさかもしれませんが、自分の好きなことを否定されない- 41 -卒業生が母校を語る卒業生が母校を語る
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