頌栄女子学院_学校案内2025
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2011年3月卒業  城島 未来 現在の仕事: TBSテレビ報道局ロンドン特派員2011年3月卒業  関口 郁 現在の仕事: 東京都公衆衛生医師(健康危機管理)2013年3月卒業  原 香奈 現在の仕事: 弁護士(三宅坂総合法律事務所)  (※写真は、20代最後に頌栄生と行ったサンリオピューロランドで童心に返ったときのもの)母校について人から尋ねられたとき、私ほど嬉々として答える人はいないのではないか。そう思うほど、頌栄での6年間は自慢したくてしょうがない、宝物のような時間だった。頌栄では「他者を愛する」という聖書の教えを、日々の礼拝、奉仕活動、友人や先輩、先生との関係の中で学ぶ。ところが卒業して10年以上経った今、同時に「自分を愛する」ということも丁寧に教えられていたのだということに気付く。決して真面目で成績優秀な生徒ではなかった私だが、文章を書くことが好きで、社会問題に関心があった。そんな一人の生徒を大切に見守り、尊重し、様々な執筆・発表のチャンスを与えてくれる先生がいた。どんな短所も欠点も、笑いに変えて抱きしめてくれる友人がいた。「個性こそ愛すべきものなのだ」と感じられる環境に守られ、根を張った“自尊心”が、卒業して大きな世界に踏み出す自分の背中をいつもそっと押してくれた。報道記者として今も大切にしている他者への想像力だって、頌栄で育まれたものに違いない。他者と自分を愛する心は、クラスメイトと笑い転げた日の帰り道おぼえた頬の筋肉痛の記憶とともに、私の大切な一部になっている。医師になり母親になり、朧げながら娘に中学受験が向いているのかを考えるようになった。娘については、数年後に娘自身と夫と相談していくしかないが、私自身については、頌栄に育ててもらって本当に良かったと思っている。頌栄では、水泳部の仲間、合唱コンクールの練習に一緒に打ち込む友達、進路が同じでも異なっても何でも話せる友達、と常に複数の居場所があった。私は中学から高校にかけてあまり家庭の居心地が良くなかったため、学校にとても助けられた。また、勉強以外の努力に気づいてくれる先生もたくさんいて、今で言う自己肯定感を回復できたと思う。数年の臨床の経験を経て、今は保健所に勤務し、結核などの感染症対策に携わっている。意図せず外国籍の方と頻繁に話すこととなったが、一般生の私でも特に抵抗を感じないのは頌栄の影響だろう。娘の有り余る元気に支えられて仕事をし、逆に職場の理解と協力に支えられて子育てをしているのが現状だが、頌栄で注いでもらった愛情の分、少しずつでも地域と家族の健康に貢献していきたい。私が小学生の時に最初に頌栄に興味を持ったきっかけは、制服図鑑を見て「ここの制服が可愛い!」と思ったからでした。その後、頌栄の学校見学に行き、生き生きとした先輩方を見て、自宅から頌栄まで1時間と少し遠かったのですが、絶対にこの学校に入学したい!と決意しました。頌栄に入ってからは、頌栄に集まった同級生、先輩、後輩の明るさ、賢さ、優しさに触れ、頼もしい先生方に見守られながら、想像以上に楽しい毎日を過ごしました。頌栄を卒業後、よく「頌栄生っぽいよね」と言われるので、「頌栄生っぽいって、どういう感じ?」と聞いたところ、「飾り気がなく面白くて、愛嬌があって、それでいて何事にも全力な感じ」と言われ、たしかに私の周りの頌栄生はそんな子達ばっかりだな、やっぱり校風ってあるのだな~、と思いました。そんな頌栄生の友達とは、卒業から10年以上経った今でも定期的に集まり、いつもエネルギーを貰っています。私は頌栄に入学したことでできた友人、繋がり、価値観が大好きで、あ~頌栄の制服が可愛くてよかった~!なんて思います。- 42 -

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