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中学3年 社会の授業(株式学習ゲーム)

 中学3年生の社会科では、約1年間かけて株式学習ゲームに取り組んでいます。これは日本証券業協会と東京証券取引所が提供している教育プログラムで、実際の東証一部上場企業の株式の売買を体験できるものです。実際の株式売買を題材にすることで企業や社会の動きへの関心を高めること、投資のリスクや資産分散の重要性に気づいてもらうことを目指しています。

 教科書を使って株式会社の仕組みを学んだ後に、生徒が会社を選んでCSRレポートを読み、感想を書くことに取り組みました。次に、会社四季報の抜粋を使って、会社の業績や経営状態について調べました。そして、数人のグループを作り、調べた会社を持ち寄って、どの会社に投資するか考えました。

 6月に実施したグループワークでは、次のような議論がみられました。

「もうすぐ夏休みになるから、映画配給会社の株を買っておこうよ。」

「でも、コロナの感染が広がったら映画館が閉まったりするかもしれない。」

「映画館に行けなくても、家で観るためにDVDが売れるから、やっぱり買おう。」

「ねぇ、DVDの利益って、配給会社に入るの?」

「わからない。DVDの利益が誰に入るのか調べてみよう。」

「私は配給会社のビジネスモデルを調べてみるね。」

 こうして、1人1人がもつタブレット端末を活用して、企業やビジネスモデルを調べていくようになります。株価の上がり下がりに一喜一憂するのではなく、自分で関心を持って調べていける生徒たちを頼もしく思います。休み時間中にも、会社に関する話題が少し増えました。また、保護者の方からは、ニュースに関心を持つようになった、お父さんと株式について話す姿がほほえましいとご好評いただいています。〔中学3年学年主任・社会科:飯島裕希〕

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