グローバル英語教育について
英語は、世界で輝くための、揺るぎない基盤となる力です。頌栄女子学院は、創立以来一貫して、英語を「受験のための科目」ではなく「世界で生きるための言語」として教えてきました。日々の授業で積み上げた確かな力を、スピーチ・ライティング・海外研修・留学という実践の場で試し、磨き続ける——その6年間の学びを通じて、生徒一人ひとりが自信を持って世界に飛び出せる人材へと成長していきます。
授業
全学年を通して英語に週6時間を配当。中学1年生から高校1年生までは、一般生と帰国生はそれぞれ異なるカリキュラムで学びます。20名前後の少人数クラスで授業を行うため、一人ひとりの理解度や成長を丁寧に見届けながら指導できます。どちらの生徒も自分のステージに合った最適な英語教育を受けられる環境です。
在校生の約20%が帰国生という環境は、頌栄ならではの大きな強みです。異文化を体にしみ込ませたクラスメイトと日常的に交わることは、英語を「学ぶもの」から「使うもの」へと意識を変える力を持っています。帰国生にとっては一般生の急成長が刺激となり、一般生にとっては帰国生の流暢な英語が目標となる——この相互作用が、頌栄の英語力の高さを生み出しています。高校2・3年では、習熟度別の7クラス編成に移行しますが、上位クラスには毎年一般生も入ります。6年間の積み重ねがいかに大きいか、この事実が物語っています。
一般生(中学1年生~高校1年生)
週6時間のうち2時間(高校1年生は1時間)は、ネイティブ教員との英会話授業です。日常のさまざまな場面で使える表現を、繰り返し声に出して体に馴染ませていきます。中学1年生ではPhonicsを通じてスペルと音の結びつきをていねいに学び、英語の音を正しく聞き、正しく話す力の土台を築きます。学年を重ねるごとに、日本語に頼らずネイティブ教員と英語だけでやりとりできる自信が、自然と育まれていきます。
週6時間のうち4時間(高校1年生は5時間)は日本人教員が検定教科書と文法テキストを使い、知識を着実に積み上げます。中学入学時は基本的な単語・文法からスタートしますが、学年が上がるにつれて授業で使う英語の比率は着実に高まり、高校1年生のリーディングは完全英語授業になります。習った英語はそのままにせず、会話・プレゼンテーション・ライティングといったアウトプットへと結びつけ、社会問題も英語で理解・発表できる力を養います。スライドを工夫しながらジェスチャーも交えて聴衆の目を見て話す——そんな姿が自然に育まれます。「知っている英語」から「使える英語」へと変わっていきます。
帰国生(中学1年生~高校1年生)
帰国生だけのクラスで、思い切り英語を使える環境の中、得意なプレゼンテーション力をさらに伸ばしながら、アカデミックなライティングスキルも身につけていきます。ネイティブ教員による授業は週4時間。そのうち3時間は4技能をバランスよく育成する4skillsコース、1時間は発信力を徹底的に鍛えるWriting & Presentationコースです。ネイティブ教員のシラバスはこちらから。
日本人教員による2時間では文法の基礎を丁寧に固めつつ、中高生向けの洋書(自己啓発)を通じてクラスメイトとともに「より良く生きること」を英語で考えることで、帰国生ならではのアイデンティティの悩みにも寄り添います。中学3年生ではChange Maker Awardsという探究コンテストに挑戦。高校1年生では全英連やIIBCのエッセイコンテストなど、外部の舞台でその実力を発揮し、数多くの優秀な成績を収めています。すでに高い英語力と自由な発想力を持って入学してくる帰国生も、頌栄の6年間でさらに大きく伸びていきます。
高校2・3年生
高校2・3年では授業での英語使用がさらに深まり、教員とのやりとりはもちろん、帰国生・一般生を問わず生徒同士も英語でやり取りするのが当たり前の空間になります。ディスカッションやディベートを通じて「英語で世界を考える力」を養いながら、大学受験に向けた演習も並行して行います。世界を語る力と、進路を切り開く力を、同時に鍛えます。
スピーチコンテスト(中学2年生)
半年をかけて準備するスピーチコンテストは、中学2年生にとって一大イベントです。自分の意見を英語にまとめ、推敲を重ねてクラスの前で発表。代表に選ばれた生徒は、グローリアホールの舞台に立ち、同学年の友人や校長、ネイティブ教員の前でスピーチを披露します。
注目すべきは、英語学習を始めてわずか1年半で、一般生が自分の考えを英語で堂々と表現できるまでに成長するという事実です。その姿は帰国生にとっても刺激となります。また一般生も、帰国生の友人の流暢な英語や感情豊かな表現に大きな刺激を受け、学習への意欲を高めます。
AIを活用した音読トレーニング(中学一般生)
タブレットを使って自宅で音読・録音し、インターネット経由で教員に提出するシステムを導入しています。正しい発音・リズムで英語を話す力を自分自身でトレーニングできる習慣を、中学のうちにしっかり身につけます。
Shoei Writing Program
ネイティブ教員が6年間一貫して指導する英作文プログラムです。学年に応じたテーマで100語程度の文章を書きます。添削では「正しい答えをすぐに教えてもらう」のではなく、辞書を駆使して自分で最善の表現を探しリライトします。優秀作品は学年全体に共有されます。友人の作品から内容や表現を学べるだけでなく、「次こそは優秀作品に選ばれたい!」という意欲が自然と生まれる仕組みです。受け身ではなく、能動的に書く力を育てます。
Power Words Challenge
中学1年秋から高校2年春まで、年4回程度の全校単語テストを実施します。満点の生徒は表彰されます。合格点に届かなければ合格するまで追試を続けるため、「なんとなく覚えた」で終わらない徹底した語彙力が育ちます。
小テスト・補習
各単元の小テストを定期的に実施し、合格点に達しない場合は追試を実施します。また、定期考査の結果に応じた少人数での補習も行い、学びに抜け漏れが出ない仕組みを整えています。
直しノート
定期考査はもちろんのこと、小テスト1つ1つを丁寧に直して教員のチェックを受けます。間違えた単語をやみくもに書いて覚えるのではなく、なぜ間違えたのか、何を覚えるべきか、どう考えるべきだったのか、と自ら細かく分析します。「テストが終わったら直しをする」という習慣が当たり前のものとして身に付きます。
講習(希望者)
長期休暇中には、目的別の講習を開講します。大学受験を目前に控えた高校3年生では全科目で50コース以上を設置し、英語だけでも10以上の講習を実施します。また、英文和訳・エッセイライティングなど、個別添削が必要な場面では担当教員が一人ひとりに向き合い、希望する進路をサポートします。
外部検定試験
英検の受験を積極的に推奨しており、中学2〜3年生で準2級(高校中級レベル)の合格者が大幅に増加するのが頌栄の特徴です。多くの生徒が中学卒業までに高校中級レベルに達し、高校1年生での英検2級(高校卒業程度)取得が平均的な姿です。高校2年生の終わりまでに準1級取得を推奨しています。
また中学ではGTEC(一般生)・TOEFL ITP(帰国生)を年1回学内で受験。高校では全員がTEAPを受験します。数字で自分の成長を実感できることがさらなる学習意欲につながるとともに、難関大学が課す英語資格要件への確実な対応につながっています。
| 中1 | 中2 | 中3 | ||
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 帰国生 | 3 | 6 | 11 |
| 準1級 | 帰国生 | 32 | 23 | 18 |
| 一般生 | 0 | 0 | 2 | |
| 2級 | 帰国生 | 5 | 8 | 2 |
| 一般生 | 4 | 26 | 56 | |
| 準2級プラス | 一般生 | 1 | 5 | 3 |
| 準2級 | 一般生 | 12 | 50 | 88 |
| 3級 | 一般生 | 48 | 57 | 24 |
※数字は2026年3月時点
生きた英語に触れる取り組み
English Library
5,000冊以上の洋書を所蔵する図書館内の英語専用コーナー。中学ではカリキュラムとして英語読書を義務づけており、高校生も積極的に読書に親しむよう指導を行っています。年間数百冊を読破する生徒も毎年います。帰国生・一般生それぞれ最も多く英語の本を読んだ生徒は、校長より表彰されます。
English Café
ネイティブ教員と自由に英語で話せる時間を昼休みと放課後に設けています(2026年度:火・水・木曜の昼休み、月・水・金曜の放課後)。少人数制なので、英語が苦手な生徒も安心して参加できますし、英語の得意な生徒ものびのびと英語を話すことができます。1対1で英検の模擬面接も行っています。
語学研修旅行
教室で培った英語力を、本物の世界で試す機会を豊富に用意しています。国内研修から長期留学まで、生徒の成長段階と意欲に合わせて選べる多彩なプログラムが頌栄の強みです。
バンクーバーからバスで約1時間の距離にある、人口12万の都市アボッツフォードで行われる約2週間の英語研修です。治安も良くカナダらしい自然環境に恵まれた場所で、1家庭に生徒2人のホームステイを行います。カナダは多民族国家であり、ホストファミリーも様々なバックグラウンドを持つ家庭が多くいらっしゃいます。毎年頌栄の生徒を受け入れてくださっているファミリーもあり、長年にわたるアットホームな交流が続いています。
参加者60人を4つのクラスに分け、午前中はカナダの通貨や地理、歴史、文化等を中心にした授業を受けます。またこの研修中、授業中を含め様々な場面において英語での理解を助けてくれる現地の高校生ボランティア(バディ)がサポートをしてくれます。このバディたちと「友達」として交流することで、英語を使うことの楽しさを実感します。授業はゲームの要素も取り入れられ、終始楽しめるプログラムになっています。
また午後は、教室を飛び出して地域の様々な場所に出かけます。例えばWestminster Abbeyでは荘厳な礼拝の雰囲気を感じ、Fort Langleyでは開拓時代の歴史を体験し、Capilano Suspension Bridgeでは雄大な自然を満喫します。生徒たちは随所で現地のカナダの人々との交流を深め、生きた英語と文化を学びます。週末にはホストファミリーと一緒に映画やショッピングに出かけるなど、充実した2週間を過ごします。最後ホストファミリーと別れる頃には、お互いの別れを惜しみ涙する生徒もおり、毎年深い交流が生まれているのもこの研修の特徴です。この研修を通して、生徒たちは毎年一回り大きく成長して帰国します。
イギリスでも有数のリゾート地であるボーンマスで行われる約2週間の英語研修です。ホームステイをしながら、伝統ある語学学校に通います。1週目は、本校の生徒のために作られた英語クラスを受講しますので、新しい環境に早く慣れ、無理なく研修を始めることができます。2週目は、世界中の国から英語を学びに来ている生徒たちと共に英語クラスを受講します。午後は、その生徒たちと一緒にスポーツやゲーム等、様々なアクティビティに参加します。英語を母国語としない同年代の人たちと一緒の時間を過ごし、文化や習慣、考え方の異なる人たちとの意思疎通のためにコミュニケーションツールとして英語を使うこの経験は、生徒たちを大きく成長させます。週末には、ボーンマス近郊にあるバースやブライトンの街へ1日遠足に出掛けます。また、ロンドン市内観光も行います。(2027年度よりさらに充実した新プログラムへ移行予定)
冬休みに校内で行う3日間のオールイングリッシュプログラム。中学1~3年生の一般生向け「グローバルスタディーズプログラム」と帰国生向け「トピカルトーク」を設けています。外国人大学生5〜6人に1人という少人数制で、1日6時間ディスカッションやプロジェクトに没頭。最終日は一人ひとりが英語でプレゼンテーションを行います。
国内外の一流大学で学ぶ外国人学生の世界観に触れることは、生徒に「もっと広い世界を見てみたい」という気持ちを芽生えさせます。このプログラムをきっかけにターム留学へ挑戦した生徒も。希望するご家庭には外国人大学生のホームステイ受け入れも募集しており、家庭の場でも国際交流が広がります。
- とても人見知りで、恥ずかしがり屋の自分を変えたいと思い、このプログラムに参加することを決めた。初めて留学生と英語で話した時、私のつたない英語が通じたことにとても感動した。そして、自分を見つめ直せるとても良い機会となった。自分が思っていたより、とても多くのことを学び、吸収できたと思う。
(一般生)
- 自分にもリーダシップや良いところがあることに気付けた。世界の問題について考えて、自分で解決策を考え出し、自分で行動することができるということに気付いた。
(一般生)
- 今まで自分の価値観を主張したり意見を積極的に言ったりできなかったが、このプログラムのおかげで自分の良さを発見できた。自分は大切な人であることに気付き、これからの未来が楽しみになった。
(帰国生)
- 今まで、「何かしなければいけない、全部決めなければいけない」と思っていたが、自分らしく、自分のタイミングで物事を決めてもいいんだと思うことができた。
(帰国生)
ハーバード大学・MITのキャンパスツアーと現地学生との交流を通じ、世界トップレベルの学びの空気を肌で感じます。大学の寮に滞在しながら、「自分もここで学びたい」という高い目標へ向き合う9日間です。
アメリカ(9週間・寮生活)またはニュージーランド(10週間・ホームステイ)の現地私立伝統女子校に約3ヶ月間通います。1月上旬に渡航し、3~4月に帰国します。英語資格・成績・出席状況・志望理由書による選抜制。約3ヶ月の留学が生徒を変える——帰国後の姿が、在校生への何よりの刺激となってくれることでしょう。